以下ではI期とII期で行う治療についてご紹介しています。
上下前歯4本が生えそろう直前(小学校3年生くらいを目安に)に歯列不正がある場合、まずは第一段階の治療を行います。また、永久歯交換をスムーズに誘導することで、さらなる歯列不正の程度を最小限に抑えることができます。
I期治療の最大のメリットは、歯列不正による骨格の成長をコントロールできる点、歯列・骨格を取り巻く筋肉の適応をもっとも得やすい時期であるという点にあります。
第二乳臼歯(6歳永久歯の手前の大きな乳歯)が生えかわる直前(小学校5年生くらいを目安に)から第二段階の治療を開始します。この時期は、歯列のなかに有効なスペースが残っていることや、骨の成長誘導の余白が残っているため、抜歯の確率を大幅に少なくできることが特徴です。また歯の移動スピードも速く、治療後の安定性も非常に高いものとなります。