矯正治療中は一定の期間、装置を装着することになるため、歯みがきがしづらくなってしまいます。まずは以下の点に気をつけて、虫歯や歯周病を遠ざけましょう。
矯正装置をつけての歯みがきとなるので、いつも通りの歯みがきでは不十分です。どのような部分に気をつけるのかを歯科医院で教えてもらいます。お子様だけで不安な場合は、ご両親も歯みがきの仕方について一緒に聞いておきましょう。
慣れないうちは鏡を見ながら歯みがきをするのがおすすめです。目で見られるので「あ、ここのブラッシングが不十分かも」というような具合で、口のなかを全体的にブラッシングすることができます。
基本は、朝食・昼食・夕食後の1日3回の歯みがき。食後に時間を置かずブラッシングをすることで、お口の中に潜む細菌の繁殖を防ぐことができます。学校などにも歯ブラシを持たせ、昼食後の歯みがきを促しましょう。
せっかく手に入れたきれいな歯並びですから、虫歯や歯周病になってしまってはもったいないですよね。矯正治療が終わってからも、1日3回の歯みがきを実践しましょう。とはいえ、それだけでは不十分。少しのみがき残しが虫歯や歯周病を引き起こしてしまうこともあるのです。そのため、矯正治療が終わってからも定期検診をお受けください。
定期検診と言っても、虫歯や歯周病があるかどうかのチェックと、お口のクリーニング。痛みなどはありませんので、お子様にもそのようにお伝えくださいね。
- 矯正治療後に虫歯になりにくいワケ
- 実は……矯正治療経験者はおどろくほど虫歯や歯周病を発現しにくいのです。それはどうしてか？矯正治療中の装置を付けた状態での難しい歯みがきに慣れた患者さまは、装置を外した状態での歯みがきに苦労せず、かつ確実に行えるようになるのです。
矯正治療を通して、お口の健康維持へのモチベーション形成はもちろん、歯みがきそのものの技術も向上するのです。
