近年、多くのお子様が矯正治療を必要とする不正歯列である傾向が高くなっています。
「歯並びが乱れていると見た目が悪く本人が可哀想だから」と、お子様に治療を受けさせる親御さんが多くいらっしゃいますが、実は歯並びの乱れは見た目だけでなく健康にも悪影響を与えてしまうこともあるのです。
- 歯が重なり合ったところをうまくブラッシングできず虫歯・歯周病になってしまう
- 口がうまく閉じられず、口呼吸になることで口腔内が乾燥してしまう
これらは、歯並びが乱れていることで及ぼされる健康への影響です。
矯正治療は歯の見た目を整えるだけのものと考えず、治療をご検討いただければと思います。
- 歯列不正からくる虫歯・歯周病を予防できる
- あごの正しい成長を促すことができ整った顔貌になる
- 正しい発音になる
- うまく咀嚼できる
- 歯並びがコンプレックスになることがない
- 口元のクセが歯並びに影響を与える?
- 歯並びの乱れには遺伝によるものもありますが、舌を前に出す、指しゃぶりなどの癖が原因となっていることもあります。
- 鼻呼吸と口呼吸
- お子様がいつも口をポカンと開けていたりしませんか?もしかすると、口呼吸になっているかもしれません。
- 口腔内が乾燥しだ液が少なくなり、虫歯や歯周炎になりやすい
- 唇がいつも開いているため、出っ歯になりやすくなる
- のどの炎症、アレルギー喘息などの原因の一つ
- 鼻が病原菌やほこりを取り除いてくれる
- 吸った空気を適度に加湿し、肺に送るため、スムーズな交換が行える
上手く口を閉じられない不正咬合が口呼吸の原因となる場合もあります。そういった場合、矯正治療によって咬合を改善することで、口呼吸も改善できる場合があります。
治療中の痛みについて
矯正治療中の痛みについてご心配される方が多くいらっしゃいます。
中にはご両親が小さな頃に矯正治療を経験し、「痛くて、とても辛かった」
という方も。
一見同じように見える固定の装置ですが、以前に比べ確実に進歩を遂げている矯正治療です。その方法もシステムも進化し、痛みのリスクを減らし、予後の安定性もよいものになっています。
とりわけ当院での治療では、弱い力を継続的にかけることで痛みのリスクを軽減し、移動をスムースにすることができています。
痛みを感じやすい方や初めて矯正の装置を装着された方には「痛み止め」を処方しています。実際に痛み止めを使う方は多くありませんが、痛みがでた場合にはお薬でのコントロールが可能です。
小児矯正で大切なのは、その時期に適した治療を受けること。そのためにも、まずは早めにご相談いただき、お子様のお口の状態を把握したうえで治療計画を立てることが大切です。
お子様の歯列矯正は
- Ⅰ期治療
- Ⅱ期治療
の二段階に分かれています。それぞれの段階によって、治療の仕方は変わってきます。